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平成27年08月20日

男性の加工肉の消費量と不妊治療の成功率に関連性がある・・・?

肉の好みが男性の受精能力に影響を及ぼす可能性がある。という内容の論文が7月20日の「Fertility & Sterility」オンライン版に掲載されました。


この論文は、米ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生学部(ボストン)のWei Xia氏らの研究によるものです。


マサチューセッツ総合病院で体外受精(IVF)を行ったカップルの男性141人の経過を追跡。

食べた肉の種類や総摂取量などの食生活に関する情報を収集した結果、男性の肉の総摂取量とIVF治療の成功率との関連性は、


・卵細胞質内精子注入法(ICSI)併用の有無にかかわらず認められなかった。

・いずれのタイプのIVFでも、鶏肉摂取量が最も多い男性では最も少ない男性よりも受精率が13%高かった(78%対65%)。

・ICSIを併用しないIVFの受精率は、加工肉の摂取量が最も少ない男性で最も多い男性よりも28%高かった(82%対54%)。ただし加工肉は、ICSIを併用したIVFの成功率には影響しなかった。


今回の研究では、その因果関係までは証明されていませんが、ベーコンやソーセージなどの加工肉を多く摂取する男性は不妊治療に成功する可能性が低く、鶏肉を多く摂取する男性の方が不妊治療に成功する可能性が高いということです。

※男性の肉の総摂取量と、胚着床や妊娠率、出生率に関連性はみられなかったそうです。

「健康的な食事の選択は健康的なライフスタイルと相関しており、そのために受精率が上昇したのではないか」と指摘している別の専門家もいらっしゃいます。


平成27年06月09日

射精初期の精液は受胎能力が高いらしい・・・!?

スペインの研究者が先日発表した研究論文によると、排出された精液の最初の部分には精子が多く含まれ、これらの精子はより活動的で、DNAも良質であることが確認されたそうです。

射精によって排出された精液の最初の部分は、受胎につながる可能性が最も高い。ということが考えられます。


この研究は、Ginemedヒト生殖補助クリニック(セビーリャ)生殖研究所副所長のMaria Hebles氏らが行ったもの。

Hebles氏らは40人の男性被験者に、排出した精液を2段階に分けて別々の容器に採取してもらい、それぞれを確認しました。
その結果、最初の部分にはそれ以降の部分よりも精子が多く、これらの精子はより活動的で、DNAが良質であることが判明したとのことです。

同氏らは、「今回の研究結果から、最初の精液(15〜45%)の目的が卵子に受精することであることが確認された。残りの精液は、他の男性の精子が受精しないよう防ぐためのものだ。この研究結果は、体外受精で使用するために最良の精子を得る方法を示していると思われる」と話し、
さらに、「精液は常にひとつとされてきたが、その組成と生理学的機能により、2つの大きく異なる段階に分けられ、生殖における2つの同様に重要な作用を目的としていると考えられる。体外受精で使用する場合、精液は通常、1つの容器に採取されるが、それにより2段階の精液が混合され、精子に有害な作用をもたらす可能性がある」と述べています。


平成27年05月21日

伝染性紅斑(リンゴ病)が流行しています。

いま、「伝染性紅斑(リンゴ病)」の患者数が増加しています。

例年、7月上旬頃にピークを迎える傾向がある病気ですが、今年は4月中旬から全国的に増え、
過去5年間の同じ時期よりも多いということです。
今月8日には埼玉県で、リンゴ病の「流行警報」が4年ぶりに発令されました。

子供への感染がイメージされがちな病気ですが、大人が感染することもあり、妊婦は特に注意が
必要です。
(妊娠初期に感染すると流産のリスクが高まり、妊娠4か月以降で感染すると、流産や胎児水腫のリスクがあります。)

「伝染性紅斑(リンゴ病)」は、発熱など風邪のような症状後、頬や手足に赤い発疹が出るのが特徴で、せきやくしゃみなどで感染します。
妊娠を計画している女性や、妊娠中の方は気を付けてください。


【参考】
伝染性紅斑(リンゴ病) ※ヤフーヘルスケア

平成27年03月05日

男性不妊治療に対する助成制度が拡がりをみせています。

「特定不妊治療費助成制度」を改正して、男性の不妊治療費も助成の対象とする都道府県市町村が増えています。


不妊治療の受診者には女性が多く、その費用は平均で35万円(1回)ほど。
これに男性の受診を加えると、その費用はさらに高額なものになります。


もともと男性は不妊治療を受診すること自体に抵抗を感じている場合が多く、治療費用の高額化がさらに男性の“受診しよう”とする気持ちを阻んでしまうことが考えられます。


不妊の要因が男性側にあるケースも多く、そのため不妊治療はカップルで一緒にスタートすることがよいと考えます。
最近の研究で「老化」は卵子だけでなく、精子にも当てはまることが分かっていますので、男性の
早期受診は大変意義のあることです。

治療に対する抵抗感は個人差もあり、一様に解決できることではありませんが、せめて治療費用が原因で受診をためらうことがないように、さらに助成制度が全国に拡がり、その内容も拡充することが望まれます。


【参考まで…】

「特定不妊治療費助成制度」とは…


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