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平成25年10月17日

無精子症の男性は癌になりやすい?

無精子症の男性は癌になりやすい…


そんな報告が、アメリカの医学誌「Fertility and Sterility」に発表されました。


この調査は、米スタンフォード大学医学部のMichael L. Eisenberg准教授らが行ったもの。


不妊症の男性約2,000人を調べた結果、不妊症の男性はそうでない人と比べて癌になりやすい傾向にあり、中でも無精子症の男性では、そうでない不妊症の男性と比べて癌になるリスクが約2倍だったそうです。


また、特に30歳未満で無精子症と診断された男性では、そうでない男性と比べて癌発症リスクが8倍に上ったとのことです。


この調査結果について、「不妊症の原因となった遺伝的な欠陥が、癌にかかりやすくさせた可能性がある」とEisenberg准教授は説明し、無精子症と癌になりやすさに共通する遺伝的な原因があるのではないかとの見方を示しています。


「無精子症」と診断された男性(特に若い男性)は、“自分は癌の発症リスクが高い。”ということを認識して、定期的に健康診断を受けることが大切です。


平成25年3月13日

精子の質は季節によって異なる?

『ヒトの精子の質は季節によって異なる。』


そんな研究報告がベングリオン大学(イスラエル)のEliahu Levitas氏らの研究チームよりありました。


2006〜09に不妊治療を受けた男性6455人の精液サンプルを採取し、調査を行ったところ、冬に採取した精子は動くスピードが速く、異常も少なかったが、季節が春に移行するにつれて、精子の質には一定の低下がみられたということです。


※ 精子の数が少ないなど、何らかの異常がみられた男性の場合にはこの傾向は見られなかったそうです。


この結果から、「冬と春に作られた精液の特徴が妊娠確率の上昇と合致していることが分かり、これで秋に生まれる子どもの数が多いことが説明できそうだ」とEliahu Levitas氏は話しています。


ヒトにも他の動物と同じように“妊娠に適した季節”があり、それが「冬〜春先」ということなのかもしれませんね。


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平成25年3月7日

妊娠中のカフェイン摂取について

妊娠中の女性がコーヒーなどのカフェイン入り飲料を飲むと、出生体重の低下や過期産リスクが増大する。

そんな報告が2月19日付のオンライン医学誌「BMC Medicine」に掲載されました。


この研究報告は、サールグレンスカ大学病院(スウェーデン)のVerena Sengpiel氏らによるもので、同氏らは約6万人の妊娠女性を対象に、コーヒー、お茶、炭酸飲料、ココア入り食品(デザート類やチョコレートなど)などのあらゆるカフェイン源について調べた結果、

・摂取源を問わず、出生時低体重高リスクとの関連が認められた。
・カフェインと早産との関連はみられなかった。

とあります。


例として、乳児の出生体重を「約3,600g」と予測した場合、
母親の1日のカフェイン摂取量が100 mg増えるごとに、出生児の体重は約28g減少し、妊娠期間は5時間延長する。とのことです。
また、カフェインの摂取源がコーヒー由来である場合、他の摂取源に対して妊娠期間がさらに8時間延長することも判明した。とあり、この結果から、コーヒーにはカフェイン以外にも妊娠期間を延長させる物質が含まれている可能性が高いと、研究グループは付け加えています。


ただし、今回の研究はカフェイン摂取と出生時低体重の因果関係を確立するものではなく、低体重児に特に健康問題があるのかどうかは検討していない点を同氏は強調しています。


【追記】

妊娠中(特に妊娠後期)は代謝が遅くなるために、カフェインが母体に留まる時間は長く、胎盤を通り、胎児にも影響を与えることになります。
カフェインの摂取量が1日300mg以上の妊婦では、流産のリスクが150mg未満の妊婦の約2倍になる。という報告があります。また、コーヒーを1日8杯以上飲むことで死産のリスクが高まる。という報告もありますが、胎児発育との関連性については結論が出ていませんので、今回の報告でも「因果関係を確立するものではなく、」とあり、今後の更なる研究が期待されます。


【注意】


妊娠中の女性で、カフェインの摂取と喫煙の習慣が同時にある場合、胎児に発育の遅れがみられ、早産の傾向があることが判っています。

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