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平成22年10月16日

ダイエット飲料と早期産の関連性

人工甘味料入りのダイエット飲料の摂取と女性の早期産には関連性がある。とする研究報告がデンマークでありました。

医学誌「American Journal of Clinical Nutrition(臨床栄養学)」9月号に掲載された報告で、1996〜2002年にデンマーク人女性6万人が参加した全国調査(清涼飲料を飲む習慣について)の結果、ダイエット飲料の摂取と早期産に関連が認められたとあります。

今回の研究では、37週以前の出産を早期産と定義し、清涼飲料の摂取頻度によって女性を分類。全く飲まない〜週1杯未満、週1〜6杯、1日1杯、1日2〜3杯、1日4杯以上のグループに分けて調査しています。

全体で4.6%の女性が早期産で、そのうち3人に1人は誘発分娩。
清涼飲料を全く飲まない人に比べ、ダイエット(人工甘味料入り)炭酸飲料を1日4杯以上飲む女性は早期産の比率が78%高く、炭酸入りでないダイエット飲料を1日4杯以上飲む女性では29%、炭酸ダイエット飲料を1日に1杯以上飲む人では38%高かった。

ちなみに、砂糖入りの炭酸飲料の摂取と早期産との間には関連がみられなかったそうです。

ダイエット飲料がなぜ、特に早期産と関連がみられるのかは不明とのことですが、妊娠中の高血圧症が関与しているのではないかと研究グループは推測しています。
(※ 妊娠していない女性を対象とした別の研究で、清涼飲料と高血圧の関連が明らかにされている)

今回の研究報告に対しては異議を唱える専門家もあり、さらに研究を重ねる必要があると思われますが、妊娠および胎児に対する影響が明らかになるまでは、妊娠中の女性はダイエット飲料の摂取をほどほどにした方が賢明かも知れません。

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平成22年7月13日

妊婦の飲酒によるリスク・・・子どもの急性骨髄性白血病との関連性

妊娠中の飲酒が胎児へ悪影響を及ぼすことは今までにも報告されていますが、今回の研究報告では、小児血液癌(がん)の発症リスクが高まることが示されました。
(仏パリ大学栄養疫学研究部門研究部長の Paule Latino-Martel 氏らによるもの。)

妊娠中に母親がアルコールを摂取した小児では、摂取しなかった小児と比較して、致死性であることの多い急性骨髄性白血病に罹る可能性が56%も高かったという。

妊娠期間中の飲酒時期と影響の度合いの関連性は認められなかったが、飲酒量が多くなるほど発症リスクは高くなったということです。

“お酒が好き”という女性にとっては大変厳しい話ですが、妊娠を望んだときから授乳期が終わるまでは、赤ちゃんの「幸せ」のためにお酒は我慢して欲しいと思います。

【追記 -情報-】

米テキサス大学M.D.アンダーソン癌センター小児腫瘍学助教授の Patrick Zweidler-McKay 博士は、「細胞レベルで癌を引き起こす変化が生じ、胎児の発達初期の細胞複製時にエラーが生じる。この変異は一部の環境毒素によって引き起こされ、これはアルコールたばこである可能性が最も高い」と述べている。

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平成22年1月10日

「飲酒」の影響・・・(体外受精の治療成績)

男女ともに、週6単位(ビール・発泡酒なら1500ml、日本酒なら480ml、ワインなら600ml程度)以上のアルコールを飲む夫婦では、体外受精で妊娠・出産に至る確率が25%低下すると、ハーバード大学医学部の研究チームが報告しました。
対象者は体外受精を初めて受けるカップル2574組(平均年齢:男性37歳、女性35歳)。飲酒の量や頻度、アルコールの種類などを調査。
週に1単位も飲酒しない方は、男性が34%、女性は56%。
飲酒が毎日という方は男性が5%、女性は4%でした。
年齢や喫煙、体重の影響などを排除した上で、飲酒と体外受精の治療成績を分析した結果、飲酒の量が週に6単位を超える場合、女性は妊娠率が18%低下、男性では相手女性の出産率が14%低下、また、男女ともに飲むカップルでは出産率が25%低下しました。

アルコールの種類では、男性が「ビール」、女性は「白ワイン」が治療成績に最も悪い結果を出していました。

追伸〜

飲酒と不妊の関係については明確ではありません。しかし、この報告を見る限り、飲酒が妊孕力(妊娠する力)に及ぼす影響は“ない”とも言い切れません。

「飲酒が乳がんのリスクを高める」という研究報告もつい最近、厚生労働省の研究班から出ています。
飲酒が習慣化している方は、ストレスにならない程度に「減酒」することをお薦めします。

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