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最近の話題
平成20年12月22日

「出産育児一時金」が増額されます。

出産の際、公的医療保険から支給される「出産育児一時金」が、平成21年1月以降の出産については現在の35万円から38万円に増額されます。
これは、出産時の医療事故で重い脳性麻痺となった子どもへの補償制度が来年1月より導入されることに伴う制度変更です。

さらに厚生労働省では、緊急的な少子化対策と位置付けて平成21年10月から平成23年3月末までの暫定措置として4万円増額し、42万円に引き上げる方針を固めました。(平成23年4月以降については出産費用の保険適用なども検討。)

※「出産育児一時金」とは?
妊娠・出産は健康保険が使えないため「全額自己負担」になり、高額の支出負担を強いることとなります。そのため、公的医療保険から出産費用の一部を補助する目的で支給されるのが、「出産育児一時金」です。
国民健康保険の加入者が出産したとき、子供1人につき35万円(平成21年1月以降の出産については38万円)が支給されます。
双子の場合の支給額は2倍の70万円となります。
ちなみに、妊娠85日以上で死産や流産をした場合でも、「出産育児一時金」の支給対象となります。

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平成20年10月7日

「妊婦もシートベルトを」、警察庁 教則改正へ

自動車に乗車する際のシートベルト装着は道路交通法で義務付けられ、2008年6月より後部座席でもシートベルト着用が義務づけられました。しかし同法には「健康保持上適当でない場合は免除する」という規定があり、事故の衝撃でベルトが子宮を圧迫して胎児に悪影響があるという誤解が根強かったために、妊婦であればシートベルトをしない方が安全で着用しなくても良いと考えられてきました。

これに対し、日本産科婦人科学会などは今年4月、ベルトが腹部を横断しないように着用すれば交通事故の影響を軽減できるとの見解を発表し、9月には警察庁も健康上適当ではない場合(陣痛が始まっているなど)を除き、妊婦のシートベルト着用を推進すると発表しました。

同学会などの指針では、
○ 肩ベルトは両乳房の間からおなかの膨らみを避けて側腹部へ通す。
○ 腰ベルトは腰骨の最も低い位置で、おなかの膨らみの下側を通すことが望ましい。
としています。
注:腰部だけに通す2点固定式は事故時に腹部に負担がかかるとして勧めていません。

【参考】 妊婦独自のシートベルト装着方法 ⇒「妊婦のシートベルト着用を推進する会」HP
http://www.maternity-seatbelt.jp/

※「健康保持上適当でない場合は免除する」という規定は残り、非着用でも違反にはなりません。

欧米では妊婦もシートベルト着用が義務づけている国が多く、非着用時には免除する旨の医師の診断書が必要なケースもあります。

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平成20年6月14日

ビスフェノールA − 胎児・新生児に影響

ビスフェノールAは主にプラスチック製品の原料で、その他には殺菌剤や酸化防止剤、塩ビ安定剤、ポリエステル樹脂などに用いられる身近に存在する化学物質です。
ポリマーの重合が不完全な場合や、樹脂製品に熱がかかると溶出することが知られています。
現在の安全基準以下でも胎児や新生児に悪い影響を与えることが、国立医薬品食品衛生研究所などがラットで行った実験によって確認されました。

実験は、妊娠6日目から出産後20日までのラット(母)を5群に分け、ビスフェノールAを毎日投与し、胎盤や母乳を通じた影響を観察するため、生まれたラット(子)を約20匹ずつ長期間観察しました。

生後7ヶ月(大人に相当)に成長した時点で比較したところ、体重1kg当たりのヒトの1日摂取許容量0.05mg(=ヒトが1日に体重1kg当たり生涯摂取し続けても影響がない量は 0.05mgということです。)、それ以下の0.005mgの2群、同40mg以上の高い量を与えた3群の計5群の子ラットに発情期が続くなど乱れが確認されました。

環境省は2004年、ビスフェノールAについて魚類で内分泌かく乱作用が推察されるものの、ヒトへの影響は認められないとしていますが、過去の実験(ラットによる)では精子数が減少することも確認されています。

衛生研の菅野純・毒性部長は「性周期の異常は、ビスフェノールAが中枢神経に影響を与えたためと考えられる。大人は影響を打ち消すが、発達段階にある胎児や子供には微量でも中枢神経や免疫系などに影響が残り、後になって異常が表れる可能性がある」と分析しています。

米政府はビスフェノールAについて、「胎児や子供の神経系や行動に影響を与えたり、女子の早熟を引き起こす恐れがある」とする報告書をまとめ、カナダ政府はビスフェノールAを含むプラスチック製哺乳瓶の輸入、販売、広告を禁止する方針を示しています。

今回の結果を受け、厚生労働省は内閣府の食品安全委員会に評価を諮問する検討に入りました。

まだ検証が必要な段階ではありますが、念のため、とりあえず哺乳瓶は『ガラス製品』をお勧めします。

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平成20年4月8日

男性の葉酸摂取量は、精子の染色体異常に関連する

「葉酸」には、精子の染色体異常の発生リスクを軽減させて、生まれてくる赤ちゃんの先天性異常を予防することが、カリフォルニア大学バークレー校(米国)の試験で明らかになりました。

試験は“たばこを吸わない健康な男性”89人の精子サンプルで行われ、X・Y・21番染色体異常と、食生活における「葉酸」「亜鉛」「抗酸化物質(ビタミンC、ビタミンE、βカロチン)」の摂取量の関係を調べました。

その結果、葉酸の摂取量が多い(722〜1150μg/日)男性は、摂取量の少ない男性と比べ、精子の染色体異常の割合が20〜30%低いことが分かりました。

このことから葉酸を多く摂取することは、精子の染色体異常を起こしにくくすることが示めされたとありますが、研究チームは葉酸が直接、精子の質を高めるということにはならないとし、関連性については今後、更なる研究が必要としています。

精子や精液の質は、食生活や健康状態に大きく関わるものですので、赤ちゃんの誕生を望む男性も女性同様に400μg/日の葉酸摂取をお薦めします。ベースをよろしくお願いします。

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平成20年2月3日

葉酸不足が「うつ」招く?・野菜少ない食生活影響、東大など調査

野菜や果物などに含まれる葉酸の摂取量が少ないほど、うつ症状の人が多い傾向にあることを、村上健太郎東京大医学部助教と溝上哲也国立国際医療センター研究所部長らが調査で見つけました。

日常の食事が精神的な健康にかかわっていることを示す研究です。欧米では報告されていましたが、日本人のデータは初めてということで、国際栄養学雑誌に近く発表されます。

研究グループは昨年、福岡県の20代から60代の517人(男性309人、女性208人)に、過去1ヵ月間に食べたものを詳しく聞き、各栄養成分の摂取量を算出しました。また同時に別の質問でうつ症状があるかどうかを調べ、摂取した各栄養素との関連を探りました。

その結果、葉酸の摂取が少ない人ほどうつ症状の割合が高く、摂取が多い人では、少ない人よりうつ症状が半減していました。この傾向は女性でも見られましたが、男性の方がはっきりしていました。

年齢や肥満、喫煙、飲酒、結婚、ストレスなどの影響を除いて解析した結果で、葉酸そのものがうつ症状を減らしている可能性が高いということです。

溝上部長は『原因は明らかでないが、葉酸がうつ症状に関与する脳内の物質量に影響しているかもしれない。結論が確定するには、別の調査も必要だ』と話ています。

妊娠初期の胎児には欠かせない『葉酸』ですが、また1つ新たな有効性が示唆されました。
今後の調査も期待されます。