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平成19年11月20日

発芽玄米 母乳の免疫増進

国際科学振興財団(茨城県つくば市)などは、発芽させた玄米に母乳の免疫成分を増やす効果があることを確認しました。またストレスを抑制する効果も見られました。
同財団と筑波大学、東京家政大学が、授乳期の女性41人を発芽玄米を主食とするグループと、通常の白米のグループに分けて比較しました。
その結果、発芽玄米のグループは母乳に含まれる「s‐IgA」という免疫成分が摂取後は1ml中平均893㎍と摂取前に比べ13%増えましたが、白米のグループはほとんど変化がありませんでした。
ストレスの指標となる唾液中のアミラーゼ活性は、発芽玄米のグループでは摂取後は低下したのに対し、白米のグループは上昇しました。「総合感情障害度(TMD)」という指数も発芽玄米では半分程度に下がったのに対して、白米では微減にとどまりました。

2007.10.8(月) 日本経済新聞

玄米中には腸からのミネラル吸収を妨げてしまうフィチン酸というものが含まれていますが、発芽させる事で酵素が働いてフィチン酸が無くなります。
今回はこの『発芽玄米』を用いた実験で、手軽に取り入れられるという面ではいいと思います。
ただ玄米の場合は残留農薬の問題がありますので、『無農薬発芽玄米』を選ぶ事が大切です。

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平成19年10月13日

リンゴが喘息を予防する可能性。

妊娠中に1日1個リンゴを食べると、生まれて来る子が『喘息』や『喘鳴』を起こすリスクが低下する可能性が示唆されました。

『Thorax』(vol62;2007.9)に掲載された研究では、1200組の母子を対象にして、妊娠中の母親のリンゴの摂取状況とその子供たちの『小児喘息』及び『喘鳴』の発現率の関連が比較されました。

その結果、小児の喘息及び喘鳴のリスク低下と関連する食品はリンゴだけである事、また母親のリンゴの摂取が最も多かったグループ(1週間に4個以上)の子供は、最も少なかったグループ(1週間に0〜1個)の子供に比べて27%喘鳴のリスクが低く、小児喘息のリスクは半分である事が解りました。

研究者である S.M.Willers(Utrecht University;Netherlands)らによると、リンゴの予防効果は、リンゴに含まれ健康増進効果が既に判明している、フラボノイド他などのファイトケミカルによるものである可能性が高いということです。

(Web MD)

リンゴが『旬』の季節になってきました。便秘や高血圧にもよい効果があるといわれているリンゴ。今妊娠している方は知っておいて損は無い情報ですね。

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平成19年6月19日

国内初か。体外受精児が自然妊娠で男児を出産。

東北大病院で1984年に体外受精によって生まれた女性が、2003年に自然妊娠で男児を出産していたことが分かりました。体外受精児の出産としては国内初ではないかと見られています。

体外受精を手がけた鈴木雅洲(すずき・まさくに)スズキ記念病院院長(東北大名誉教授)は、「生育は順調で、体外受精で生まれても悪影響がないことの1つの証拠となる」と話しています。

鈴木院長によると、女性は国内で3番目の体外受精児として生まれましたが、19歳だった2003年8月に東北地方の医院で2726グラムの男児を出産しました。国内初の体外受精児として生まれた女児は2歳の時に肺炎で死亡、2例目の女児はまだ出産していません。

日本産婦人科学会の調査では、体外受精による出生は1999年には1年間に約1万2000人でしたが、2004年には1万8000人に急増して全出生数約110万人の60人に1人に当たります。総数は13万5000人。2004年の厚生労働省は本年から、体外受精児の発育状況などを6歳まで追跡する初の調査に乗り出す事に決めました。

(記事提供:共同通信社 2007. 5. 28)

2月の本欄で世界初の人工授精児である英国のルイーズ・ブラウンさん(28)が、自然妊娠で昨年12月に男児を出産していた事を報告しましたが、今回は国内の話題です。鈴木院長によれば体外受精児の出産としては世界的に見ても早い事例ということです。

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平成19年5月10日

妊娠中の薬服用 相談窓口が拡大

厚生労働省は3日までに、妊娠中の服薬が赤ちゃんに影響しないかと心配する妊婦の相談に乗る「妊娠と薬情報センター」の受け付け対象地域を、これまでの首都圏から全国に拡大した。

従来は国立成育医療センター(東京)が相談・調査業務を一手に引き受けていたが、新たに各地の5病院が協力することで可能になった。

妊婦が主治医を通じて相談するのが原則。内容が情報センターあてに送られると、医師や薬剤師が調査を基に主治医へ回答、主治医が妊婦に説明する仕組み。
希望すれば、成育医療センターや協力病院で面接による相談もできる。

協力病院は仙台医療センター(宮城県)、筑波大病院(茨城県)、虎の門病院、聖路加国際病院(以上東京都)、大阪府立母子保健総合医療センター。

情報センターは2005年10月設置。当初は受け付け地域を東京都世田谷区に限っていたが、その後、東京、神奈川に拡大し、昨年9月に首都圏全域に広げてからは相談件数が月約30件に増えた。

厚労省は、相談者から出産後の情報を集めてデータベース化し、医薬品の安全確保に役立てたい考えだ。

(記事提供:共同通信社 2007. 5. 7)

「妊娠と薬情報センター」のホームページは、こちらです。

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平成19年3月7日

葉酸サプリメントに新生児口唇裂のリスクを低下させる効果

妊娠初期に、1日に400μg以上の葉酸サプリメントを摂取していれば、新生児の口唇裂発生のリスクを低下させられる事が新しい研究で明らかになりました。

以前から妊娠初期に葉酸を摂取すると「二分脊椎」などの神経管欠損を防ぐ事は知られていますが、新生児口唇裂のリスクを低下させるかどうかは明らかにされていませんでした。
米国国立衛生研究所の1部門である国立環境衛生研究所(NIEHS)のAllen J Wilcox氏(M.D ,Ph.D)らによって、1月26日にBritish Medical Jounalに発表されたこの研究には、ノルウェーで1996年〜2000年に生まれた377人の「口唇裂をもつ子供」の母親と、196人の「口蓋列を持つ子供」の母親と、「どちらも持たない子供」の母親763人が参加しました。

母親たちは、妊娠初期の食事内容、飲酒、喫煙、薬の服用についての質問と、妊娠中にマルチビタミンや葉酸サプリメントを摂取した場合は、いつ・どのくらいの頻度で摂取したかの質問についても答えました。
この調査結果から、1日400μg以上の葉酸サプリメントを摂取すると、口唇裂をもつ子供が生まれるリスクを40%減らす事ができ、また、サプリメントを摂らなくてもフルーツや野菜・その他葉酸を豊富に含む食品を食べた場合もリスクを255減らせる事がわかりました。

この調査では、葉酸とマルチビタミンのサプリメントを摂り、葉酸が豊富な食品を摂取していた母親が最もリスクが低い結果になりました。

弊社では、以前からご理解のある産婦人科の先生のご協力や新聞広告で「葉酸の大切さ」を啓蒙してまいりました。今回の研究発表を受けて厚生労働省が再度啓蒙活動に力を入れてくれることを望んでいます。
母体が『葉酸』を積極的に摂取することにより、『二分脊椎症等の神経管閉鎖障害にかかるリスクを低くする』だけでなく、残念ながら、そのような先天性欠損症にかかってしまったとしても、その『程度を軽くするために摂取した方が良いといわれている』時期は妊娠1ヶ月前から妊娠3ヶ月までと言われています。
しかし「いつ妊娠するか」というのを把握するのは現実問題として不可能です。
今回の研究についても、安全のためには『妊娠・出産を希望する生活環境になったその日から』摂取する必要がありますが、厚生労働省が2000年から行っている啓蒙活動だけでは、十分に『葉酸』の認知度が上がっているとは言えません。

地味な活動だとは思いますが、知識と信頼のある「先生方の御力」でこれからも活動していきたいと思います。

葉酸については、こちらをご覧ください。

◎「ふたりのサプリ ベース」は、単なる葉酸だけのサプリではありません。女性の方にはいつでも摂って欲しいサプリですのでよろしくお願いします(笑)

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平成19年2月6日

世界初の体外受精児が出産

1978年に世界初の体外受精児として生まれた英国のルイーズ・ブラウンさん(28)が自然妊娠の後、昨年12月20日に英南部ブリストルで、2700グラムの男の子を出産していたことが分かりました。

ブラウンさんは1978年7月25日に生まれ、当時は「奇跡の赤ちゃん」と呼ばれましたが、2004年に結婚し自然妊娠を望んでいました。ブラウンさんと同じく体外受精で生まれた妹のナタリーさんも1999年に出産を経験しています。

1978年に世界初の体外受精児として誕生した際には、世界中で「試験管ベビー」として話題になりましたが、現在では体外受精は珍しい医療ではなく、英国では2004年3月末までに1万人以上が体外受精で誕生しています。

(記事提供:共同通信社 2007.1.17)

人工授精と体外受精はよく混同されるのですが、「人工授精」は精子を卵管または子宮口内に人工的に送り込む操作で、体外で受精させているものではありません。「体外受精」は卵と精子を体外で受精させ、その受精卵(胚)を子宮に戻して妊娠を達成する方法ですが、受精の過程だけを体外でさせるだけで、その後の着床から出産に至る過程は通常の妊娠と変わりません。
世界で初めて体外受精を成功させたのは、生理学者のエドワード博士と産婦人科医のステップトウ博士の2人です。日本では1983年東北大学付属病院産婦人科ではじめて出産例が報告されています。現在では100〜65人に1人のあかちゃんが体外受精(顕微授精を含む)によって生まれています。

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平成19年1月4日

活発な運動が乳がんのリスクを低下させる

以前から『過体重』が乳がんのリスクを高める事はよく知られていますが、閉経後の女性で、活発な運動を行う人はあまり運動を行わない人に比べ、乳がんのリスクが低い事が解りました。運動の有効性は、一般に侵襲性が高いといわれるエストロゲン受容体(ER)陽性/プロゲステロン受容体(PR)陰性乳がんの患者でもっとも顕著だとしています。

これは1986年当時55〜69才の閉経後の女性41,836人を対象に行ったアイオワ女性健康調査(Iowa Women’s Health Study)と呼ばれる研究で、James Cerhan医師(米Mayo Clinic College of Medicine 疫学教授)らが調査しました。被験者は研究開始時に身体運動に関する19ページに及ぶ調査票に回答し、その後18年間モニターされました。

その結果、高レベルの身体運動をしている女性は、低レベルの女性に対して乳がんのリスクが14%低く、BMI(肥満指数)を考慮すると9%低い事が解りました。これは身体運動以外の何らかの要素が関与している事を示唆しています。さらに、ホルモン受容体の状態を考慮すると高レベルの身体運動をしている女性は、ER受容体陽性乳がんの発症リスクが33%も低いということが判明しました。

高レベルの身体運動には色々ありますが、例えばジョギング、水泳、ラケットスポーツ(テニス・バドミントン・卓球など)を週2回以上行うか、ボウリングやゴルフ、ガーデニング、ウォーキングなどの適度な運動を週に5回以上行う事です。
また、中レベルの身体運動とは高レベルの運動を週1回か、適度な運動を週1〜4回行う事です。

大切なのは継続する事ですね。自分に合った組み合わせが見つかりそうですか?