婦人科で使われるお薬について

子宮内膜症治療剤

子宮内膜症の治療にはいくつかの選択肢があります。

痛みの度合いや今までの治療経過、今後の希望(妊娠について)などに応じて対応してくれますので、担当の医師とよく話し合うことが大切です。

【製品名】 ナサニール (ファイザー)  剤形(点鼻液)

一般名酢酸ナファレリン点鼻液
識別コード(包装)・・・(本体)・・・
【主な作用】

脳下垂体の性腺機能を抑制する働きによって卵巣機能を低下させ、この作用によって異常な子宮内膜の症状を改善します。正常な性周期での排卵を抑制するため、無月経を起こします。

【禁忌】:(以下に該当する方は、使用してはいけません)

  1. 診断のつかない異常性器出血のある患者
    [異常性器出血の原因疾患を悪化させる恐れがあります]
  2. 妊婦又は妊娠している可能性のある患者
  3. 授乳期の患者
  4. 本剤の成分又は他のGn-RH誘導体に対して過敏症の既往歴のある患者

【副作用】

血圧の上昇や心悸亢進、四肢冷感などが考えられます。稀に血小板の減少、卵巣のう胞破裂、肝障害が起こることがあります。この薬の作用として卵巣機能を低下させるため、女性ホルモンの分泌が低下しますので、長期間服用すると、骨がもろくなったり、不妊の原因になったりします。女性ホルモン欠乏の症状として、顔のほてり、肩凝りを訴えることが比較的多く、腟乾燥症、性欲減退、不正出血、帯下の起こることもあります。流産のおそれがありますから、妊娠中の女性の服用は不可です。

【注意】

子宮内膜症で本剤を長期間使用する場合には、エストロゲン低下作用に基づく骨塩量低下がみられるとの報告があるので、6ヶ月以上は使用しないことが望ましい。また、子宮内膜症で再治療を行う場合には、骨塩量の低下に注意する必要があります。

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【製品名】 フセット (メルクホエイ)  剤形(点鼻液)

一般名酢酸ブセレリン噴霧剤
識別コード(包装)・・・(本体)・・・
【主な作用】

この薬を連用する事により、性腺刺激ホルモンと卵巣ホルモンの産生・分泌が低下します。この作用によって異常な子宮内膜の症状を改善します。中枢性思春期早発症にも用います。

【禁忌】:(以下に該当する方は、使用してはいけません)

  1. 診断のつかない異常性器出血のある患者
    [類似疾患(悪性腫瘍など)の恐れがあります]
  2. 妊婦又は妊娠している可能性のある患者
    [妊娠状態の継続ができない恐れがあります]
  3. 授乳期の患者
    [動物実験で母乳への移行が認められています]
  4. 本剤の成分又は他のGnRH誘導体に対し過敏症の既往歴のある患者

【副作用】

顔のほてり、外陰部のかゆみ、腟乾燥、こしけ、不正出血、乳房の萎縮、声変わり、多毛、体重増加、むくみ、つかれ、吐き気、食欲不振、便通不順、頭痛、めまい、性欲減退、うつ気分、ときに血小板減少、呼吸困難などが考えられます。まれに骨髄障害、卵巣のう胞破裂などの重篤な副作用や、肝障害や糖尿病の増悪の報告もあります。

【注意】

子宮内膜症や子宮筋腫で服用する場合、本剤及び他のGn-RH誘導体製剤の長期使用により、エストロゲン低下作用に基づく骨塩量低下がみられることがあるので、Gn-RH誘導体製剤をやむを得ず6ヵ月を超えて使用する場合や再使用が必要な場合には可能な限り骨塩量の検査を行い、骨塩量の変動に注意しながら慎重に使用するようにします。

成分一致薬品
ブセレキュア (富士製薬)
識別コード(包装)・・・(本体)・・・
スプレキュア (アベンティス)
識別コード(包装)・・・(本体)・・・