妊娠・授乳期に注意したいこと

食生活 … 朝食はしっかりと、昼、夕は控えめが基本です。

  1. バランスのよい食事を心がけましょう。
  2. 寝る前の飲食は極力控えましょう。
  3. アルコールは控えましょう。

胎児性アルコール症候群を引き起こしたりします。赤ちゃんのためにも控えましょう。

母親の飲酒による胎児・乳児への影響
妊娠期に母親がアルコールを摂取すると胎盤を通じて胎児も飲酒することになります。また授乳期においても同様に、母親の体内にアルコールが残っていれば母乳を通じて乳児も飲酒をすることになります。胎児はアルコールを代謝する能力が未発達のため、母体よりもさらに影響を受けやすく、妊娠中の母親による大量の飲酒は「胎児性アルコール症候群」(FAS=Fatal Alcohol Syndrome)をはじめとする深刻な障害につながる場合もあります。また近年では少量の飲酒でも妊娠中の胎児や授乳中の乳児に影響がある場合があるとされています。
アルコールが原因となる障害は、飲酒を避けることで100%予防が可能です。完全な予防のためには妊娠全期を通じて飲酒をしないことが最も確かです。はっきりと妊娠と解るまえでも妊娠を考えた時から飲酒はやめるようにしましょう。また授乳期での飲酒についても同様に十分な注意が必要です。
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各段階別のポイント・・・

妊娠前半期...

多くの方が「つわり」に悩まされる時期です。食事は自然と減少しますが特別(病的)な場合を除き、栄養面での障害は少ないのであまり心配はいりません。
妊娠4ヶ月ごろには「つわり」はおさまり食欲が出てきますので、バランスのとれた食事を心掛け、体重の増加(理想体重+7〜10kg)に注意してください。
肥満は万病のもと。「妊娠中は2人分」という考え方はやめましょう。また、この時期は「便秘」になりやすいので食物繊維をこまめに摂る様にしましょう。

「つわり」の時には・・・
食欲自体や食事の好みが変わりやすいので、“食べたい”と思ったときに“食べたい”と思ったものを食べるのがよいでしょう。
ただし、一度にたくさん食べると嘔吐の原因にもなります。量は少なめがよいでしょう。脱水状態にならないように水分の補給は忘れないでください。

【参考まで】
ビール酵母(乾燥酵母)は妊娠中の栄養補給にも良いとされ、つわりが軽くなったという方もいるようです。(個人差があるとは思いますが…)
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妊娠後半期...

子宮が大きくなり段々と胃を圧迫するようになるので、一度に食べられる量は少なくなります。数回に分けて食べるような工夫も必要です。
胎児の発育が急速に早まり、また母体の分娩や産褥の準備のためにも栄養素全般で必要量が増えます。バランスのとれた食事を心がけましょう。
妊娠中の貧血は要注意です。この時期の鉄分は、胎児の血液の原料となり、また分娩時の母体の異常出血への備えとして大変重要な役割を持ちます。気になる場合には早めに医師に相談しましょう。

妊娠中毒症
妊娠後期に出やすく発生頻度は全妊娠の6〜14%です。原因については不明な点が多く、子宮・胎盤の血行障害、塩分の過剰接種、内分泌系のトラブル、アレルギーやストレスなどが考えられています。症状としては、蛋白尿・浮腫・高血圧のうち1〜2つ以上が見られます。
妊娠線
2人に1人はできると言われます。妊娠してお腹が大きくなることで、お腹の皮膚が急激に伸ばされます。表面の皮膚には伸縮性がありますが、「皮下組織」はその変化に対応できません。そのため、「ひび割れ」が起こります。このひび割れが妊娠線です。産後は目立たなくなりますが、消えたりはしません。
妊娠線を予防することは難しいのですが、皮膚の柔軟さを保つ事が大切と考えられるため、お腹が大きくなりはじめるころ(妊娠4〜5ヵ月ごろ)から「保湿クリーム」などを使い、マッサージを行うようにしましょう。また、体重の増加にも注意してください。
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分娩時...

陣痛が起こり始めると、食事を摂るのがなかなか困難になりますが、飲食はした方が良いといわれています。食べられるときに食べられるものを食べるようにしましょう。

産褥期...

産後1〜2日は身体のダメージを考慮して消化の良いものを食べるようにしましょう。その後は、分娩時の出血による「鉄」「たんぱく質」「ビタミン類」を補給するため、バランスのとれた食事を心がけましょう。

授乳期...

母体の健康維持と母乳分泌を良くするために、十分な栄養、十分な睡眠をとるように心がけましょう。
バランスのとれた食事をし、良い母乳を出すために役立つ「たんぱく質」「鉄」「カルシウム」「ビタミンB1」を多めに摂るように。また、水分の補給も忘れないようにしましょう。
この時期は、母乳が多いと乳汁として水分が多く使われます。そのため、水分不足から「便秘」になりやすくなります。便秘対策としても水分の補給は忘れないようにしましょう。

便秘、痔
比較的多くの方が「妊娠・授乳期の便秘や痔」に悩まされます。
便秘のためにトイレで力むことが、痔を引き起こしたり、症状を悪化させたり、極めて稀ですが、流・早産を誘引することがあります。普段からの食生活を見直して、便秘にならないように注意しましょう。