女性ホルモンの関係する症状

骨粗鬆症

骨にはタンパク質やリンなどと一緒に、たくさんのカルシウム(骨重量の約50%)が含まれています。しかし、骨に含まれるカルシウムなどの量(骨量)は20代後半〜30代前半をピークにして年齢とともに緩やかに減少してきます。そして骨量が減少すると、骨の中の構造が壊れて骨はとてももろい状態になり(脆弱性亢進)、折れやすくなります。この状態が骨粗鬆症です。

年齢と骨密度の関係図

骨粗鬆症は圧倒的に女性に多い病気です。女性では閉経を迎える40〜50歳代から骨量が急激に減少して60歳代では2人に1人、70歳以上になると10人に7人が骨粗鬆症を起こすと言われています。一方、男性では60歳過ぎから徐々に増え、70歳以上では10人に4人足らずです。現在、日本には1,000万人以上の骨粗鬆症患者がいると推定されています。

(日本医師会ホームページより抜粋)

女性はもともと男性に比べて骨量が平均70%〜80%しかありません。骨量が少ないうえに、更年期を境に急激に骨量が減少します。なぜ更年期以降の女性が急激に骨量が減るのかというと、卵巣から分泌される女性ホルモン「エストロゲン」が骨の新陳代謝に関わっているからです。

骨折した骨が元通りになるように、硬い塊のようであっても骨も新陳代謝をしています。骨を溶かす細胞(破骨細胞)が古い骨を溶かした後に、骨を形成する細胞(骨芽細胞)が新しい骨を作るということが、体のあちこちで行われています。エストロゲンは、この2つの細胞を調整することによって、強くしなやかな骨を維持するように働いています。
また、エストロゲンはカルシウムを骨にとどめるコラーゲンの働きを助けたり、副甲状腺ホルモンによる骨の破壊(骨吸収)を抑えたりすることによっても骨を丈夫に保っています。

閉経後、女性の骨を守っていたエストロゲンの分泌量はそれまでの10分の1以下に減ってしまいます。その結果、骨を作るよりも溶かす働きの方が強くなり骨量が急激に減少して骨粗鬆症になる危険性が高くなるのです。また、妊娠、出産、授乳によるカルシウム必要量の変化も骨粗鬆症の要因になります。妊娠期間中に母親が十分なカルシウムを摂らないと、「骨」からカルシウムが血液中に流れ出し赤ちゃんに送られます。また母乳中にもカルシウムが含まれているため、この期間には普段よりもカルシウム不足にならないように注意をする事が必要です。

骨粗鬆症には…
バセドウ病・クッシング症候群・重症糖尿病など他のの病気が原因の場合もありますので、必ず医師の診断を受けて下さい。